この曲は、他の多くのウィンナ・ワルツの形を取らず(序奏部がない)、ロンド形式によっているのが特色である。もともと声楽用に作曲されたもので、現在でもコロラチュア歌手が、演奏会で歌っているのがその原曲である。力強い和音により、流れるように曲が始まると、ロンドしゅだいによる、小川のせせらぎのような旋律が流れる。曲はこの主題を中心として、花の咲き乱れる春の美しさと楽しさとを歌っている。 ・・・・・・・・・・全音楽譜出版社 曲目解説より